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よもやまコラムYOMOYAMA COLUMN

フランス語では?

aeroって・・・エアロ? アエロ?

P190625 Steven.jpg航空宇宙業界ではしょっちゅう出てくる「aero」の文字。航空・空気力学のaerodynamics や航空技術、航空航行のaeronautic、殺虫剤や塗料などスプレー缶の言い方にも使わているエアゾール aerosol、などなど。

さてこれら、aeroの部分の英語の発音を日本語でカタカナにすれば「エアロ」と表される。例えばエアロダイナミクスのように。また航空宇宙業界だけでなくとも、例えばエアロビクスなど既に日本の日常生活で普通に使われているものもある。
けれどこのaero、フランス語では「アエロ」と発音される。アエロディナミクス、アエロノーティックという具合である。

この件、英語やフランス語の資料を日本語にする作業の時などはたいてい英語風に書くので大した問題は起こらない。逆に英語を共通語としている国際学会で例えばフランス人が「アエロ」と発音すると、「あ、やっぱりお国訛り、あるいは大陸訛りの英語」みたいな感じでちょっぴり恥ずかしかったりもする。
(いやいや、それを「恥ずかしい」なんて思ってはいけない。またこちらも発音などの過ちに臆せずガンガン話していきましょう。大切なのは中身ですから。)

しかし一番迷うのが企業名などの固有名詞の場合である。例えば〇〇Aerospaceという会社があったとする。アメリカの会社だったら迷わず〇〇エアロスペース社とするが、フランスや旧大陸側だったらはたしてどうしたものか。フランスで設立され、フランスとその周辺だけで事業を展開しているならば、まあ〇〇アエロスペースとしても良いだろう。しかし、たとえ本社がフランスにあっても既に世界的にビジネスを繰り広げている会社、革新的な技術を売り物にしている会社、ホームページも英仏両方、あるいは英語だけの会社など、会社名は一体どっちで発音しているんだろう、と迷ってしまう。

対処法としては、もう日本語で定型のカタカナ表記がある場合はそれを使う。わかりやすい例が(ロシアのものだが)航空会社の「アエロフロート」。そうでなければ会社紹介の動画やその会社に属している人が紹介されたり出ていたりする動画を探し、そこでの発音に準ずる。またその会社に電話をかけてみるという手もある。そしてどうにも解答が得られない、判断がつかないというならばそのままアルファベット表記にする、といったところか。

ところで、aeroをアエロと発音するフランス人、ロックバンドのエアロスミスはどう発音しているのかな? と、友人らに聞いてみた。そうしたら!百発百中「アエロスミス」でした。*

* 中には音楽好きの友人もいましたが、実際に音楽業界に従事している人はおらず、皆一般のたちへの質問でした。

画像:HAMADA-PORET Shizuko

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:Y20190625-01