日本語で唯一のフランス・
ヨーロッパ宇宙分野情報サイト

CLOSE

よもやまコラムYOMOYAMA COLUMN

時代くらべ

その頃ってどんな頃? (2)

P190829 ADER.jpg前回の時代くらべ「その頃ってどんな頃?」の続きです。エンジン系の発明、実用について続けます。


・トレヴィシックの蒸気機関車(1803、4年頃) →11代将軍家斉、東海道中膝栗毛

イギリス人のリチャード・トレヴィシックが世界で初めて蒸気機関車を走らせたというこの頃、日本では11代将軍家斉の時期であった。世の中をひっくり返すほどの動乱もなく比較的安定した江戸幕府の施政下であった。


世の中に大きな争乱がない時期には文化面が発展すると習った覚えがある。なるほど、この時期は江戸の市井でウケる文化が花開いていた。十返舎一九の弥次さん喜多さんで有名なコミック旅小説「東海道中膝栗毛」がシリーズで刊行されるなどがその一例である。

その頃フランスでは1789年に始まったフランス革命とその後のわちゃわちゃを経て、コルシカから出てきて頭角を表したナポレオンがついに皇帝の地位まで登りつめた頃である。


・スティーブンソンの蒸気機関車(1810年代から30年近く) → 11代将軍家斉〜いよいよ。

1810年代初頭、蒸気機関を利用して鉄道を走らせる試みは複数あった。そして特許の話やあれこれで揉めることもあったようだ。そんな状況だが、とにかくスティーヴンソンは産業で必要な石炭を運ぶための蒸気機関車を実用化し、その後蒸気機関を用いて走る鉄道の発展に大いに貢献した。


こうしてスティーヴンソンが蒸気機関車に取り組んでいた時代、日本は11代家斉の時代に始まりいよいよ幕末を生きる人物たちがオギャーとこの世に生まれてくる時期に入る。大河ドラマや時代小説で覚えたメジャーどころを挙げれば、水戸の徳川斉昭(1800年頃の生まれ:以下「頃の生まれ」は省く)、島津斉彬(1809年) 、佐久間象山(1811年)、井伊直弼(1815年) 、阿部正弘(1819年)となる。

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:Y20190901-01