posted: 2019/07/04
update: 2019/07/04
2019年7月初め、タレス・アレニア・スペース社(TAS)はインドネシア、ギリシャの組織・企業と宇宙分野の契約・合意を結んだ。契約・合意内容は以下のようになる。
1/ 対インドネシア
アジアで最も通信能力が強いものとなるSATRIA衛星の開発・製造を受注。発注はインドネシアの企業コンソシアムを率いる国営衛星オペレータのパシフィック衛星ヌサンタラ社(PSN)で、同社はインドネシア通信情報省(KOMINFO, MCIT)からこのプロジェクトを委任されている。
TASのガルCEOによるとSATRIAはTASの電気推進のSpacebus NEO衛星バス、5Gデジタルプロセッサを搭載する、Kaバンド通信のVHTS衛星(Very High Throughput Satellite)となるとのこと。2022年10-12月の打上げ予定でポジションは東経146度、予定運用期間15年とされている。
2/対ギリシャ
タレス・ヘラス社、タレス・アレニア・スペース社(TAS)、ギリシャ宇宙機関(HSA:Hellenic Space Agency)の3者は、地球観測を主軸とする宇宙協力に関する合意(MOU)に署名した。HSAは2018年に創設された、ギリシャインフラ・運輸省の管轄下機関で、宇宙分野を取りまとめていく。
ソース:TAS(01/07/2019、02/07/2019)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190704-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。