posted: 2020/10/18
update: 2020/10/18
2020年10月13日、アリアンスペース社はヴェガロケットのSSMS(小型宇宙機ミッション・サービス)を用いた打上げの新たな機会の提供を発表した。
SSMSは2020年9月2日に初ミッションを行い(フライト番号VV16)53機の衛星・宇宙機の打上げに成功した。(フラスペ ニュース 2020年9月3日付「ヴェガ・ロケット:SSMSで53機の衛星打上げ成功」https://www.france-space.com/news/ssms53-1.html 参照)
初ミッションはSSMSのコンセプト実証(PoC)であったが、その成功により今後SSMSはアリアンスペース社のサービスのラインナップに上がる商品として継続的に販売されていく。
アリアンスペース社によると2021年第1四半期に予定されているヴェガ・ロケットのフライトVV18は既に満席とのこと。2021年第2四半期に予定されているヴェガ・ロケットのフライトVV19では、SSMSによるキューブサット、ナノ衛星の打上げが提供されており、これら情報は同社のウェブサイトで定期的にアップデートされていくとのこと。
さらに、初号機の打上げが2021年中頃に設定されているヴェガCについては、SSMSの初ミッションは2021年第4四半期に計画されている。同社サイトでは既にヴェガC版のSSMSユーザーズ・マニュアルも公開されている。
ソース:アリアンスペース(13/10/2020)、AVIO(14/10/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20201018-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。