posted: 2019/08/06
update: 2019/08/06
2019年8月6日、ギアナ宇宙センター(CSG)ではアリアン5による欧州データ中継衛星システムのEDRS-C衛星とIntelsat 39衛星の打上げを予定している(打上げウィンドウ:現地時間16:30-18:51、UTC19:30-21:51)。そしてこのミッションへのRUAGスペース社(本社チューリッヒ)の2種類の貢献についてスイスのメディアが紹介している。
貢献の1つはアリアン5のフェアリングである。RUAGスペース社はアリアン・プログラムの初期からアリアン・ロケットファミリーにフェアリングを提供してきた。1979年12月に初打ち上げが行われたアリアン1もRUAGのフェアリングを搭載していたし、現在の欧州の小型ロケットヴェガのそれも同社製である。またアメリカのAtlas-V-500ロケットにもフェアリングを供給している。
2つ目はEDRS-Cについてである。RUAG社は同衛星の耐熱システム、太陽反射構造(オーストラリアの工場で製造)、搭載コンピュータを納入している。
RUAGスペース社はスイスの技術産業グループRuagの宇宙部門で、スイス、スウェーデン、ドイツ、フィンランド、アメリカ、オーストラリアに13の事業所、工場があり、1300人以上の従業員を抱えている。
ソース:Ka Liberté、20min スイス(02/08/2019)、RUAG Space、アリアンスペース、他
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20190806-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。