ニュースNEWS & TOPICS

2020年9月2日（クールー現地時間）にギアナ宇宙センター（CSG）で行われたヴェガ・ロケットによる53機の衛星・宇宙機の打上げミッション（VV16）で、モナコ製の初のナノ衛星OSM-1 CICEROも軌道に運ばれた。

モナコの衛星分野では、2015年に打上げられたトルクメニスタンの通信衛星TurkmenAlem52E/MonacoSATがある。同衛星はモナコの衛星オペレータのスペース・システムズ・インターナショナル社（SSI）が扱っている。この衛星の製造はタレス・アレニア・スペース社（TAS）であった。

OSM-1 CICEROはオービタル・ソリューションズ・モナコ社（OSM）の衛星で製造はシリコンバレーのTyvak社と組んで行われた。衛星プラットフォームはTyvak社のもので、大きさは20 x 10 x 30 cm、重さは10 kgである。搭載しているのは、JPL/NASAが開発した電波えんぺいの技術をもとにしたリモートセンシング機器で、高度540kmの周回軌道から気象データなどを収集する。

OSMはモナコのスタートアップ企業で、ナノ衛星事業を展開している。同じくモナコにあるモナコテック社のスタートアップ企業支援プログラムの支援を受けつつ会社を発進させた。



ソース：Monaco Tribune (04/09/2020)、OSMホームページ、MonacoTechホームページ