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アリアンスペース社、12月にOneWeb衛星の打上げ再開へ

P20200923 Soyuz ST27.jpg2020年9月21日、アリアンスペース社は、OneWeb社との契約改定の結果、ソユーズによる打上げを2020年12月から開始する予定だと発表した。

OneWeb社はミニ衛星合計650機の大規模衛星群を用いてインターネット通信を全世界に提供するサービスを計画している。その衛星群の打上げのため2015年OneWeb社はアリアンスペース社と全部で21回の打上げミッションを行う契約を結んだ。その21回のうち19回がソユーズ・ロケットによるミッションである。

その受注を受けアリアンスペース社はソユーズ・ロケットで
1回目:2019年2月、ギアナ宇宙センター(CSG)の打上げミッション(打上げ衛星数6機)
2回目:2020年2月、バイコヌール射場からアリアンスペース社の子会社のスターセム社による打上げミッション(衛星数34機)
3回目:2020年3月21日、同じくバイコヌール射場からスターセム社による打上げミッション(衛星数34機)
と、3回の打上げミッション(衛星数合計74機)を実施してきた。

しかし2020年3月27日、OneWeb社は米連邦破産法のチャプター11を申請したため、この契約についても先行きが不透明になっていた。だが2020年7月、イギリス政府ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)とインドのブハルティ社がOneWeb社に資金投入しOneWeb社は事業再開の道に進み始めた。

その後アリアンスペース社はOneWeb社と話し合い、この契約改定に至った。この契約改定によると、アリアンスペース社は残り16回のソユーズによる打上げミッションを実施していく、それは2022年の末までに行われる予定で、直近のミッションは2020年12月、ロシアのボストチヌイ宇宙センターで衛星36機の打上げが行われる予定とのこと。



ソース:アリアンスペース(21/09/2020)、Air & Cosmos (21/09/2020)


文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N20200923-02