posted: 2020/09/02
update: 2020/09/02
ガリレオ・インフォメーション・センター(GIC)と欧州委員会(EC)の防衛産業 ・宇宙総局(DG-DEFIS)はラテン・アメリカにおけるガリレオとエグノスで構成される欧州GNSSの導入とサービスの促進に取り組んでいる。
DG-DEFISは欧州委員会(EC)のフォン・デア・ライエン新委員長のもとに新設された総局である。これまで欧州連合・欧州委員会(EU/EC)が取り組むガリレオ衛星ナヴィゲーションシステムと地球観測のコペルニクス計画は域内市場・産業・起業・小規模企業総局(DG-GROW)が担当してきたが、DGの改変後はDG-DEFISが主管することになった。
ラテン・アメリカのGICは欧州企業、現地企業と協力し、その地方・地域の衛星ナヴィゲーションの取り組みをモニターし、潜在的な市場や関係機関・企業などを特定し、新たなアプリケーションを開発してユーザの利用を支えている。また欧州GNSSの理解のために現地の言語で情報を提供する役割も果たしている。
これら業務の一環として、今回はチリのGICからの発信でウェブセミナー・キャンペーンを行う。チリのGICは2020年夏にオープンした一番新しいセンターで、アルゼンチン、ボリビア、チリ、コロンビア、エクアドルの欧州GNSSのユーザに向けてサービスを提供している。
他には、ポルトガル語圏を担当するブラジルのGICがあり、またメキシコ、中央アメリカ、カリブ海諸国を担当するGICが数ヵ月後にはオープンする予定である。
開催されるウェブセミナーではGICとそのサービスの紹介や、欧州GNSSと欧州GNSSサービスセンター(GSC)の活動などが話される。スケジュールは以下のようになっている。
9月3日:GIC-ラテンアメリカにおけるガリレオ・ユーザ・コミュニティの強化
9月30日:欧州GNSSのシステム、特徴、サービスについて
10月15日:市場とアプリケーション
参加希望者はウェブで登録する形になっている。
ソース:GSA(01/09/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20200902-02
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。