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CNES科学プログラム委員会:フランスの5ヵ年計画の準備案

P190621 black hole.jpg2019年6月11日、仏国立宇宙研究センター(CNES)科学プログラム委員会(CPS)がパリのCNES本部で開催された。CPSは宇宙科学分野と地球科学分野について進めていくプログラムを検討しCNES理事会に提案する役を担っている。

今回新たに構成されたCPSのメンバーは2019〜2024年の5ヵ年を担当する。その構成は、男女比同率の原則が厳しく守られている。また欧州宇宙機関(ESA)の科学局本部長でESAの欧州宇宙天文学センター(ESAC)の所長であるグンター・ハージンガー氏も列席し、ESAの科学プログラムとその焦点について話した。さらに2019年10月にルアーブルで開催される科学展望セミナーの準備についても話された。

ルガルCNES総裁は当会議で、前回のCPS(2014年)で検討された2014〜2019年の期間のプログラムの成功、ESAの進行中のプログラムおよびそれらへのフランスの貢献、現在の宇宙業界の焦点について言及した。そこでは以下のが取り上げられた。

<前期間2014-2019で検討されたプログラム成功例>
・宇宙科学分野:ロゼッタ・フィラエ、プロキシマ(トマ・ペスケのISSミッション)、Microscope、InSight-SEIS、Parker Solar probe、Hayabusa2-MASCOT、 BepiColombo、Mars 2020への SuperCamの納入、
・地球科学分野:JASON-3 、Venµs、 CFOSat、MetOp SGへのIASI機器の搭載、欧州コペルニクス・プログラムへの貢献

<進行中のESAプログラムとフランスの積極的参加> コズミック・ヴィジョンのJUICE、ATHENA、LISA。Solar Orbiter、EUCLID、PLATO、ARIEL

<現在の宇宙業界の焦点>
ニュースペースによる分野の急成長:まず打上げ産業、そして地球観測、通信分野へと広がっている。これらはマイクロ衛星、ナノ衛星システムの大量構築、ビッグデータの処理、AI部門に及んでおり、科学分野の展望にも影響してくるだろう。



ソース:CNES(11/06/2019)

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N20190621-02