posted: 2020/09/15
update: 2020/09/15
2020年9月14日、アヴィオ社(本社イタリア)は2020年上半期の業績発表を行い、その際来たるヴェガCロケットのデビュー時期についても言及した。
同社は欧州の小型ロケットヴェガ・シリーズのプライム・コントラクタである。またヴェガの改良版であるヴェガCの第1段と共用する次期アリアン6の個体ロケットブースタP120も製造している。
同社によると上半期のまとめは以下のようになる。
・コロナウィルスによるロックダウンの間も同社はイタリア政府の特別許可を得て操業を続けてきた。政府が同社の事業を戦略的と見たからである。
・2020年3月〜5月のギアナ宇宙センター(CSG)の活動休止、そして天候不順のためヴェガのフライトVV16のミッションは延期されてきたが、9月3日、欧州の小型宇宙機ミッション・サービス(SSMS)と共に53機の衛星・宇宙機を打ち上げることができて大変良かった。
・ヴェガロケットは、年内に1ミッション、2021年初頭に1ミッションを計画している。
・コロナウィルスによる影響でヴェガCおよびアリアン6の開発運用は計画より遅れているが、ヴェガCは2021年上半期、アリアン6は2021年下半期に初フライトを行う予定である。
ソース:Avio(14/09/2020)
文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)
No:N20200915-01
運営者 PROFILE
フランスの大学院で仏欧宇宙産業政策を学び、その後現地で同分野の調査研究に従事。フラスペを立ち上げ「フランス・欧州宇宙分野」をメインに情報を発信。
宇宙業界のほか航空、科学・技術・イノヴェーションに関する政策・動向の調査研究なども手がける。また在仏日系企業や日本人家庭のヘルプ業務も受託。