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アフリカ・インド洋に衛星航法補強システム(SBAS)

P20200815 Galileo.jpg2020年9月11日、タレス・アレニア・スペース社(TAS)は、アフリカ・マダガスカル航空安全局(ASECNA)がNIGCOMSAT社(ナイジェリア)とTASの協力のもと、アフリカとインド洋における衛星航法強化システム(SBAS)の試験的オープンアクセスを開始したと発表した。

このSBASはナイジェリアのデジタル経済省が管轄するNIGCOMSAT社のNIGCOMSAT-1R衛星を用いるもので、アメリカのGPSや欧州のガリレオのシステムを補強する。

この最初のオープン・アクセス・サービスは航空会社らと協力して航空航行のため試験的に開始されたが、例えば2024年には救難用信号システムの導入を目指す、など今後のこの地域のSBASの発展も視野に入れられている。

これは欧州連合(EU)が資金を出しTASが請け負った「アフリカとインド洋のためのSBAS」という予備研究プロジェクトをベースとして実現されたものである。設計は欧州のSBASであるエグノス(Egnos)を参考にしている。またこの信号リリース実現には地上局側で仏国立宇宙研究センター(CNES)も協力している。

アフリカ・マダガスカル航空安全局(ASECNA)は国際公的機関で、1650万m2 の航空航行領域の航空運行管理を担当している。参加しているのはベナン、ブルキナファソ、カメルーン、中央アフリカ、コモレス、コンゴ、コートジボワール、フランス、ガボン、ギニアビサウ、赤道ギニア、マダガスカル、マリ、モーリタニア、ニジェール、セネガル、チャド、トーゴの18ヵ国である。



ソース:TAS(11/09/2020)

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N°20180911-02