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欧州宇宙機関(ESA)の北極圏地上局、30周年を迎える

P20200913 Kir-1.jpg2020年9月6日、欧州宇宙機関(ESA)のキルナ地上局(スウェーデン)が30周年を迎えた。

キルナの町はスウェーデン北部にあり、既に北極圏となっている。キルナ地上局はキルナの町から東に38km行った所にあり、敷地面積は20ヘクタール。観測ロケットや気球などの打上げが行われるエスレンジ宇宙センターからは10kmの距離となっている。

キルナ地上局はKIR-1とKIR-2という2つのアンテナを擁している。KIR-1の直径は15mで、北緯67.5度(小数第2位四捨五入)、標高402.2mの位置に、KIR-2の直径は13mで北緯67.9度(同上)、標高385.8 mの位置に設置されている。

この地上局は、低軌道を周回している衛星を支援するルーティン・ミッションのほか、打上げが行われる時は打上げから初期運用までの段階(LEOP)のサポートミッションが行われる。全てのルーティン・ミッションは全自動化されており、ダルムシュタット(ドイツ)の欧州宇宙オペレーション・センター(ESOC)にあるエストラック管制センターがコントロールしている。

1986年、ESAはスウェーデンとこの地に地上局を建設する合意を結び、1990年9月6日、スウェーデンの王様も参列してオープン式典が開かれた。式典では王様がボタンを押して最初のトラッキングが始まった。

上記エスレンジ宇宙センターは1966年から運用されており、世界の科学コミュニティが微小重力や大気の研究、天文の研究をするために観測ロケットや気球を打ち上げるのに利用されている。1972年、所有権はスウェーデン宇宙公社(SSC)に移り、それ以来SSCが管理運営を行なっている。


ソース:ESA(09/09/2020、エスレンジのページ、キルナ地上局のページ)、SSC(エスレンジのページ)

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:N°20180913-01