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解説・特集COMMENTARY / FEATURE

特集1

フランス、欧州の宇宙分野の特徴・興味深い点(12) フランスはロケット推し、の続き

P190323 Ariane family.jpg前回からの続きです。こうしてアリアン・ロケットはアリアン1-3、アリアン4、アリアン5と開発・運用されていきます。

2/そして現在に至るのですが、今、CNESの輸送本部(CNES-DLA)とESAの輸送本部はパリ市内の同じ建物に事務所を構えています。

以前CNES-DLAはパリ市郊外のエヴリという町(アリアンスペース社の本部がある町)をベースにしていました。しかし2012年に引越しをしました。至近距離に移ることでESA輸送本部とより密接で迅速な開発・マネージメントを狙った引越しでした。


2/ また、欧州が主要ロケット射場として利用しているギアナ宇宙センター(CSG)も仏領ギアナにあります。CNESが管理している宇宙センターです。赤道近くで東側、北側には大西洋が開けている立地条件のため、欧州が商業市場で勝負している静止軌道衛星の打上げには大変適したロケーションです。もともとCSGはフランスが自国のヴェロニク・ロケットを打ち上げるために建設していた射場でした。しかしその頃、欧州ロケットも探していたので欧州はCNESに依頼してCSGを利用することになりました。


以上、前回から挙げてきた3つの点が「フランスはロケット推し」という特徴を表す簡単な例となります。


これまで、「特集1:フランス、欧州の宇宙分野の特徴・興味深い点」を

1. 欧州の宇宙分野は、役者の数が多く構造は複雑
2. やめられないオートノミーへの努力
  ・代表例1、ガリレオ
  ・代表例2、ロケット
3. フランスはロケット推し

という構造で書いてきました。最後までいったのでこの特集1はこの後の裏記事で締めさせていただきます。しかし、まだまだこの分野で面白い点はたくさんありますので、これからも機会があるごとにアップしていきたいと思います。

文:浜田ポレ 志津子(フラスペ)

No:D20190820-1